“人気作家の作品も多数収録、充実のチェコアニメ傑作選第2弾” |
『チェコアニメ傑作選 2』 |
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イジー・バルタやブジェチスラフ・ポヤルなど、人気作家の作品も引き続き収録した、チェコ・アニメ傑作選第2弾。こちらもなかなか充実した内容です。どれをとっても芸術性の高い、大人向けの作品ばかり。 |
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*パヴェル・コウツキー |
『視覚の外』(1987) 3分 |
木彫りによる珍妙な人形達の世界から、その外の世界、人形を動かして撮影しているアニメ監督までを映し出す、メタ・フィクション的構成を持つ作品。チェコアニメを紹介するテレビ番組などではよく取り上げられる作品です。 |
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*イヴァン・レンチ |
『灯台守』(1968) 12分 |
船を沈没させようとする人魚と灯台守の攻防を描く短編。人魚といっても、いわゆる美しい人魚姫ではなく、魔女と動物をミックスしたモンスターみたく造形されています。終始明るく、勇ましい音楽がユニーク。 |
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*イジー・バルタ |
『プロジェクト』(1981) 6分 |
団地の設計図から、各家庭の生活までを全て図面で描いた、バルタらしいグラフィカルな作品。図面を書き込む設計士の手も実写で撮影されています。 |
『緑の森のバラード』(1983) 10分 |
春の訪れを祝う薪と冬の化身(カラス)の攻防を描いた作品。自然を背景に、本物の薪をコマ撮りで撮影しています。薪が暴れ回り、木片に羽が生えて空を舞うなど、ちょっとシュールな雰囲気も。 |
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*ヴラスタ・ポスピーシロヴァー |
『樫の葉が落ちるまで』(1991) 28分 |
アル中の農夫と悪魔の契約を描く、少し長い作品。知恵くらべで農夫が悪魔を打ち負かすこのお話、ヨーロッパでは結構有名なようですが、チェコの民話なのでしょうか。この作品だけ比較的新しく、90年代の製作ですが、ビジネスマンのような悪魔やアル中の治療施設など、いかにも現代的なセンスが行き渡っています。人形の動きも滑らか。 |
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*ブジェチスラフ・ポヤル |
『ライオンと歌』(1959) 16分 |
アコーディオン弾きを飲み込んだライオンが、腹の中で鳴り続ける楽器のせいでエサにありつけず、骨となってアコーディオンだけが拾われるという、これも民話風の短編。ポヤルらしいドラマティックな手法が随所に使われています。アコーディオンの物悲しい音楽も秀逸。 |
『雄弁家』(1962) 11分 |
喝采を夢見つつ毎日弁舌の練習を繰り返す男が、本番で惨めな結果に終わるというシニカルな小品。弁舌が文字となって口から飛び出してゆく所は面白いアイデアですが、ポヤルらしいデザイン感覚や詩情はあまり感じられない作品です。 |
『ナイトエンジェル』(1986) 19分 |
これは、出来るだけ多くの人に観て欲しい、珠玉の一編。事故で一時的に視力を失った男性の前に、いつも彼を助けてくれるエンジェルが現れる。幻想的な雰囲気の横溢する作品ですが、そのエンジェルが彼の妄想ではなく、実は現実に繋がっている所が素敵です。主人公が視力を失うと同時に世界が暗闇に覆われ、彼が触れた物だけが照明で浮かび上がる演出は素晴らしいと思います。 |
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