“詩情溢れるガラス細工のアニメと、特撮を駆使したレトロで楽しい少年冒険譚”

カレル・ゼマン作品集

 

『水玉の幻想』(1948) 10分

『盗まれた飛行船』(1966) 88分

 カレル・ゼマン(ゼーマンとも表記される)は、イジー・トルンカやブジェチスラフ・ポヤルと並んで、チェコを代表するアニメ作家。この作品集には、彼の二つの作風をそれぞれ代表する作品が収録されていて、入門編に最適です。

 『水玉の幻想』は、ボヘミアン・グラスで知られるチェコスロヴァキアの伝統工芸・ガラス細工を使った珍しい人形アニメーション。短いながら詩情溢れるロマンティックなこの作品は、ゼマンの代表作として世界中に知られています。彼の人形アニメは、他にも『クリスマスの夢』など有名なものがあります。

 『盗まれた飛行船』は、ゼマンが得意とした特撮SFで、俳優達を使った実写と、イラストや書き割り、人形アニメなどを合成した、懐かしくも楽しい冒険譚。彼はこの手法で、『前世紀探検』『悪魔の発明』『ほら男爵の冒険』『狂気のクロニクル』『彗星に乗って』など数々の作品を世に送り出しました。本作もジュール・ベルヌの原作を基にした少年冒険活劇で、気球や潜水艦に乗ったり、無人島に上陸したり、いかにもそれらしい音楽と相まって、独特のレトロな世界が展開します。

 ただし、当ディスクは現在廃盤で、中古品もアマゾンでは値段が高騰している様子(下記リンク)。ゼマンの作品集は、当ディスク以外にも充実した内容のボックスが出ているので(分売もあり)、下に幾つかリンクを貼っておきます。

*   *   *

 

Home  Top