アジアを中心に、へんてこな観光地や仏像などを見て回り、関西系のユルいノリで紹介するふざけた紀行物を連発している宮田珠己。そんな彼が、国内やアメリカの絶叫マシンに乗りまくり、写真やイラスト入りで詳細にレポートしたものが本書です。個人的な話ですが、私は昔、友人達の間で月に一回ほどミニコラムの冊子を回していて、その企画で関西各地の遊園地の絶叫マシン批評を展開した事があるのですが、これは斬新な企画だと大いに自画自賛していた所、その直後にこの本が出版されて地団駄踏みました。しかしながら、悔し涙と共に本書をひも解けば、そこはさすがにユニークな記述満載で大笑い。しかも著者は、海外の遊園地は大人達のものでもあるのに、日本では子供中心の造りがなされていて不満である旨を熱く語っていて、思わず強いシンパシーも感じてしまいました。絶叫マシンには気持ちの良いマシンと不快感をもたらすマシンがあるという認識にも、個人的に共感を覚えます。 時に、ふざけすぎて本の目的があさっての方角へ行ってしまう箇所も散見されますが、これがなくては宮田作品じゃないという気もします。例えば、海外のサイトの絶叫マシンの説明を翻訳するのに、高価な翻訳ソフトを買って使用したといって、そのソフトによる無茶苦茶な翻訳文をしつこく載せてみたり。確かに笑い転げましたけど、ジェットコースターとあんまり関係ないじゃん。それにしても、アメリカにはとんでもないマシンがたくさんあるんですね。私は絶叫マシンは結構好き(お気に入りは吊り下げ型のコースター)なのですが、写真で見ているだけでもアメリカの強者どもは論外という気がします。あんなのに乗って、無事に生還できるとは思えません。 |