“携行しやすいサイズと分かりやすい構成。ビギナーに最適な実用的建築ガイド”

『建築物を読みとく鍵』 (ガイアブックス)

 キャロル・デイヴィッドスン・クラゴー  訳:鈴木宏子

 これ、いいです。こういう本がないかとずっと探してました。ヨーロッパとイスラムの歴史的、文化的建築物を見て理解するための実用的な入門書という事で、古代ギリシャから現代までの建築の特徴的な構造と様式、さらに構造パーツに分けて各様式の違いを、分かりやすく体系的な章構成と図解で詳細に解説しています。

 本書は小説の単行本よりもサイズが小さく、持ち歩くのにも重宝するので、ヨーロッパ方面に旅行する時には携行するととても便利だと思います。私はあの、建築の様式を把握するのが非常に苦手で、海外で実物を前にしてもせいぜいゴシックとロココの大まかな違いくらいしか識別できない(それも大雑把で怪しい)ですが、本書は建築物を鑑賞する際に大いに指針を与えてくれそうで、私も今後頼りたい一冊です。

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