イベール、大好きなんです。と言っても私はこの2曲、ハメを外してふざけた感じのディヴェルティメントと、異国情緒豊かな《寄港地》しか知らないのですけれども。佐渡裕はイベールをよく取り上げているようですが、一般的にはほとんど演奏されないのが残念です。さて、普通ならやはりマルティノンやデュトワあたりのディスクを推薦するものなのでしょうが、ここは一つ、マータによる異色盤で皆様のご機嫌を窺いましょうか。色彩もリズムも、さすがに生き生きとしていますよ。あと、《寄港地》はストコフスキーとフランス国立管弦楽団のラテン・サウンド全開盤もユニークです。 ショーソンの交響曲も録音はなかなか珍しいですが、個人的には歌曲を書いている時のショーソンが一番好きですね。このアルバムはやはり、イベールの2曲を併録している所が魅力です(もっとも、輸入盤でしか入手できないようですが)。マーラーやチャイコフスキーはもういいから、メーカー各社はこういう作品のディスクをどんどん制作して欲しいものです。 |