“卓越した選曲センスが光る、実力派コンビによるひたすら愉しいデュエット・アルバム”

出会い

(メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、ドヴォルザークの歌曲集)

 アンゲリカ・キルヒシュラーガー(メゾ・ソプラノ) バーバラ・ボニー(ソプラノ)

 マルコム・マルティノー(ピアノ)

(録音:2003年  レーベル:ソニー・クラシカル)

 このコーナーでは、出来るだけ同じ作曲家、同じアーティストのアルバムは重複して選ばないようにしているのですが、当盤はあまりに素晴らしいので、再びバーバラ・ボニーが登場してしまう事を承知の上でご紹介させていただきます。もっとも今回は人気歌手がもう一人、アンゲリカ・キルヒシュラーガーが参加していて、収録されているのは全てデュエット曲。シューマン6曲、ブラームス3曲と、メンデルスゾーンが6曲、さらにファニー・メンデルスゾーンの作品が3曲選ばれている上、ドヴォルザークのモラヴィア二重唱曲集(珍しい!)が13曲丸ごと入っているのが嬉しい所です。さて、聴いてみるとこれが又、どれをとっても美しい旋律に溢れた素敵な曲ばかりで、自分が今までこれらの曲を知らなかった恥ずかしさと、素晴らしい曲にたくさん出会えた嬉しさで、思わず舞い上がってしまいました。もちろん二人の瑞々しい歌唱も印象的に残る、至福のアルバム。

 ちなみにボニーのデュエット・アルバムは、これも人気歌手のアンネ=ゾフィー・フォン・オッターと組んだブラームスとシューマンの歌曲集が出ています。このアルバムはデュエットのみならず、クルト・ストライト、オラフ・ベーアを加えて四重唱の曲も収録していてなかなか豪華ですが、現在入手困難の模様。

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