“中世から19世紀までの地中海周辺で歌われたクリスマス・ソングを各国語で演奏”

地中海のクリスマス

 ジョエル・コーエン指揮 ボストン・カメラータ

(録音:2005年  レーベル:ワーナー・クラシックス)

 クリスマスと銘打ってはいますが、実は全然クリスマスらしくない、ひたすらエキゾチックなこのアルバム。ある程度予想はしていたものの、「やっぱりクリスマスっぽくないやん」と文句をいいつつ聴いていると、これが面白いこと面白いこと。収録されているのは、フランスやアンダルシア、イタリアから、アラブやモロッコにまで及ぶ中世から19世紀までのクリスマス・ソング。アメリカ随一の古楽器アンサンブル、ボストン・カメラータを率いるジョエル・コーエンは、民俗伝承や口承、中世の手写譜までも資料として活用し、スペイン、ポルトガル、イタリア、プロヴァンス、ヘブライ、アラブの各語で演奏しています。さらにはアラビア音楽のグループ、シャルク・アラビック・ミュージック・アンサンブルも参加して繰り広げられる、この過去へのロマン溢れる音楽世界は、現代に生きる私達の耳にはひどく斬新で、魅力的で、何度でも繰り返し聴きたくなるほど。クリスマスっぽくないクリスマス・ソング集、一味違うクリスマス音楽を探している人にはうってつけの一枚と言えるでしょう。勿論、クリスマスとは関係なく、普通に聴いて楽しめるアルバムですが。

●   ●   ●   ●   ●   ●   ●   ●   ●   ●   ●   ●   ●

 

Home  Top