リッカルド・ムーティ 指揮 

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

曲目

シューベルト/《ロザムンデ》序曲

シューベルト/交響曲第8番《未完成》

シューベルト/交響曲第9番《グレイト》

2005年10月8日 岡山シンフォニーホール

 ウィーン・フィル、ベルリン・フィルはチケットの値段が法外なのでずっと敬遠していたが、指揮がムーティで、日程も合いそうとあって頑張って安い席をゲット。安いといっても一万八千円だから、普通のコンサートなら最高席の値段である。いくらウィーン・フィルでも無茶苦茶な値段です。何とかして下さい。他の団体と較べて特に彼らのギャラが高いわけではないだろうから、どう考えたって主催者が私達の足元を見ているとしか思えない。関西では土日の公演がなかったが、祝日を加えた三連休に岡山での公演があったので、岡山・倉敷の一泊旅行を兼ねて出張鑑賞(明日はチボリ公園だ!)。

 会場に着くと、観客の年齢層は相当に高い雰囲気。そりゃそうである。簡単に買えるチケットじゃないんだから。こういう事をしているから、若年層のクラシック離れが進むんじゃないだろうか。入口の所で無料プログラム配布。チケットが高価な分、プログラム代も含まれているみたい。ウィーン・フィル・グッズの販売スペースにものすごい人だかりが出来ているが、ウィーン・フィルTシャツとか、一体どこで着るのだろう。記念品として保管する用だろうか。

 初のムーティ、初のウィーン・フィルという事でおおいに期待するが、最初の内、音が混濁している気がして「あれっ?」と思ってしまった。まあ、海外の一流オケにはよくある事なので、特に心配もせずきいていると、途中から段々とウィーン・フィルらしい、まろまろした柔らかなサウンドが展開してくる。良かった、と安心したのも束の間、今度は眠気が襲ってくる。旅の疲れもあるが、こういう時にきくシューベルトのメロディは、まんま子守唄みたいなもので、眠気覚ましガムの効力をも上回る強力な睡魔に襲われる。《未完成》第2楽章の大半をうとうとしてしまう。残念。

 後半は《グレイト》。昔は《ザ・グレイト》と言ったりしていたが、今はどうだろう。シューベルトの交響曲は番号の振り方も諸説あったりして、最近ちょっと分かりにくい。曲は勿論好きだが、ソツのない演奏にも関わらず、どうも圧倒的感銘というには程遠い感じ。ウィーン・フィルは他の指揮者できいた方がいいのだろうか。それともムーティのせいではなくて、オケがノッてないのだろうか。それとも、こちらが眠気半分で集中力を欠いているせいか。アンコールはムーティ自らイタリアン・マフィアのような嗄れ声で発表、《ロザムンデ》の間奏曲。これが又、子守唄そのものの音楽で、再びウトウト。アンコールで眠気を誘われたのは初めてかも。

まちこまきの“ひとくちコメント”

 ウィーン・フィルのまろやかサウンドとシューベルトの子守唄現象で、どうしたって眠たくなってしまう。できれば、違う選曲でお願いしたかった。こんなすごい人達の演奏で眠るなんて、なんたる贅沢。(私は眠りかけで持ちこたえたけど、龍之丞氏は完全に寝ていた様子。)ムーティは布施明に似てないでしょうか。

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