金聖響 指揮

兵庫芸術文化センター管弦楽団

アントニオ・メネセス(チェロ)

曲目

ドヴォルザーク/序曲《謝肉祭》

ドヴォルザーク/チェロ協奏曲

ドヴォルザーク/交響曲第7番

2010年12月19日 西宮、兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール

 久しぶりの金聖響でオール・ドヴォルザーク・プログラム。離婚後の演奏をきくのは初かも。ミムラは夫婦共に好きなタレントさんだけど、離婚して良かったのか、良くなかったのかは、正直よく分からない感じである。二階右サイド席ほぼ最前列。

 《謝肉祭》は見事に設計された演奏。こういう曲はきっとうまいだろうなあと思っていたけど。会場からもブラヴォーが飛ぶ。ちなみに今日の三曲は、生で聴くのが始めて。チェロ協奏曲は一度ナマで聴いてみたかったので、今日はそのために来たようなものである。ソリストのアントニオ・メネセスは、30年近く前にカラヤンと共演したレコードで聴いた限りで、それ以来どこで何をしていたのか全く知らないが、もじゃもじゃパーマのジャケット写真が頭にあったので、まるで別人の印象だった。

 しかし演奏は、しなやかな美音を駆使したパフォーマンスで素晴らしい。金聖響の指揮も、両端楽章など歯切れの良いリズムを盛り込んだアグレッシヴな造形で、この曲でこういう伴奏はあまり聴かないから、とても斬新な感じがした。それにしても、やっぱり良い曲だと思う。新世界なんかより全然いい。《謝肉祭》ほどのブラヴォーは来なかったが、1曲アンコール。やっぱりというか、バッハの無伴奏チェロ組曲から。チェリストは大体この曲集からアンコールを弾く。

 後半は7番シンフォニー。好きな曲だと思っていたが、こうやって舞台に乗るとやっぱり役者として弱い。旋律よりも動機的な展開の方が多いような音楽で、特に両端楽章は旋律的魅力の点で後年の2作に劣る感は否めない。下世話なメロディばかりでも、《新世界より》の方が人気が高いのは仕方がないかも。もっとも、第2楽章は素晴らしい曲想が連続するし、第3楽章も魅力的。個人的には、チェロ協奏曲、《イギリス》の次に好きなドヴォルザークのオケ作品。

 オケは今回も好演。ソノリティには改善の余地があるが、技術的には一級という感じがする。特に、新日本フィルの崔文洙をコンサートマスターに招いた弦楽群は美しいアンサンブル。アンコールは第3楽章の一部をもう一度演奏。

Home  Top