40年もの歴史を誇るシーザースパレス。その名は世界中に知られており、今もなお気品と風格が漂うその姿は存在感十分です。 ストリップ大通りから見たこのホテル全体の景色は本当に美しくて、特に夜はライトアップされた建物や噴水などが暗闇の中に浮かび上がってとても幻想的です。正面から見たときにまず目に入ってくるのがニケ像。これはサモトラケ島で発掘されて現在はルーヴル美術館に展示されている彫像のレプリカです。ニケというのはギリシャ神話に出てくる「勝利の女神ニケ」のことで、スポーツメーカーの「ナイキ」という社名はこのニケ《NIKE》からきているそうです。また、ナイキのロゴマーク"SWOOSH"もニケの羽をイメージしたものらしいです。 正面玄関はといいますと、そのニケ像から遥か向こうに見えます。歩いてみると結構な距離で、その間の広大な敷地はただ噴水があるだけの前庭となっています。特にそこで何かのアトラクションが行われるわけでもなく、一見もったいないように思える土地の使い方ですが、無駄に広いとか意味もなくデカイとか、スケールが半端じゃないところにラスベガスらしさを感じてしまいますね。ちなみに、映画『レインマン』でダスティン・ホフマン演じるレイモンドが噴水の縁に乗り上げながら車を運転するシーンはこの場所です。 カジノに隣接するフォーラムショップスは、ショッピングに興味のない人でも古代ローマの街並みを見て歩くだけで楽しめるショッピングモール。お台場のヴィーナスフォートはここを真似たものらしいので、行ったことのある人はその豪華版だと思ってもらうとわかりやすいのではないでしょうか。アトラクションもいろいろと豊富で、中でも1時間ごとに行われる無料アトラクション"アトランティス"は水や火を用いた迫力ある演出や本物の人間が演じているのかと思うほどリアルな人形の動きに見入ってしまいます。フォーラムショップスで一番の記念撮影ポイントは、中心部(カジノから入ってまっすぐ進むとここに出てくる)にある"Fountain of the Gods(神々の泉)"でしょうか。円形に立ち並ぶ遺跡の柱とその中の神々の彫刻(トレビの泉のような)がとても美しいです。ただし真正面の特等席はレストランの中になっているので、どうしてもその方向から写真が撮りたい人はレストランに入らなければいけません。 |