裁判官が発した型破りなひと事や、思わず出てしまった説教などを集めた、ユニークな切り口の裁判傍聴記。著者は司法試験を7回受けて諦めたというライターで、類書やブログ、メルマガ配信などの活動をしています。軽く読めるし、面白い本なのでお薦めはしたいのですが、不満もない訳ではありません。 まず、殺人事件など深刻な裁判が多く取り上げられているし、異例の発言や感動的な語りかけこそあれ「笑える」言葉ではないので、「爆笑お言葉集」というタイトルは看板に偽りがある点。それと、見開きで一例ずつの構成で、右ページは見出しのお言葉(発言)と該当の裁判に関するちょっとした情報が入っているだけなので、著者のコメントは左ページのみです。サクサクと読みやすいのはいいですが、あまりにも情報不足、掘り下げ不足で、消化不良の内にすぐ次のページに移ってしまうのは難点。まあ、新書というのはそういうものかもしれないですが。 |