リサ・ラーソン

Lisa Larson

* 作家紹介

 1931年、スウェーデンのヘルルンダ生まれ。美術学校を卒業後、スティグ・リンドベリにスカウトされてグスタフスベリに入社。在籍した26年間に、人気の動物シリーズをはじめ、320もの作品を制作。79年に退社した後は、フリーデザイナーとして活躍。92年に、ケラミーク・ステューディオン・グスタフスベリ社を設立し、作品を復刻している。スウェーデンを代表する陶芸家。

 丸みを帯びたデザインで、素朴な愛嬌のある動物達のキャラクターは、オリジナルの木工品をはじめ、様々なグッズで発売されています。日本でも展覧会が開かれたりしているし、彼女のグッズは雑貨屋やキッチン・ストアなど様々な所で見かけるので、最も著名なデザイナーの一人といっていいでしょう。北欧のプロダクト・デザイナーが絵本を描いた例というとスティグ・リンドベリが頭に浮かびますが、逆に言えば、北欧の工業製品はそれだけデザイン性が高いという事かもしれません。

* おすすめ

『BABY NUMBER BOOK』 (2010年、日本)

『BABY COLOUR BOOK』 (2010年、日本)

 作・絵:リサ&ヨハンナ・ラーソン

 サンクチュアリ出版・2010年

 同じくデザイナーをしている娘のヨハンナと共作した、ラーソン初の絵本。内容は幼児向けの教育用カードという感じで、それぞれ数、色について学べます。正方形のミニサイズに厚紙のページ、水気を弾くツルツルしたコーティングの紙面で、ヨダレを垂らしたり、引っ張ったり投げつけたりしても大丈夫。数も色も全て動物で表現しているのがラーソンらしいですが、赤ちゃんの頃からこんなデザイン性の高い本を与えられるのは、雑貨・絵本好きのパパママには嬉しい所です。リサはイラスト、娘ヨハンナはカラーリングを担当。

『ナイト キャット』 (2013年)

 作:ジェームス・ブレーク  絵:リサ&ヨハンナ・ラーソン

 訳:角田光代

 実業之日本社・2013年

 娘のヨハンナと共作した絵本。ちなみにお話を書いたのはヨハンナの夫で、故郷スコットランドで英文学教師をしている人。翻訳を、小説家の角田光代が手掛けているのも一興です。お話というより、夜の猫の生態スケッチという感じで、各ページに数行しか文章がありません(英語原文も併記)。表紙にもなっているネコの絵は、保温ボトルなどのラーソン・グッズにもよく使われている有名なネコちゃんです。薄くて小さなサイズの絵本なので、プレゼントに最適。

『ビジー ドッグ』 (2015年)

 作:ジェームス・ブレーク  絵:リサ&ヨハンナ・ラーソン

 訳:角田光代

 実業之日本社・2015年

 娘のヨハンナと共作した『ナイト キャット』の姉妹篇。作がヨハンナの夫ブレイク、翻訳が角田光代というのも同じです。忙しくて時間のない犬の生態スケッチで、やはり各ページ数行しか文章がなく、英語原文を併記。原文も日本語訳(漢字にはルビなし)も平易ですので、英語の勉強に良いかもしれません。前作のネコもちょびっと出てきます。

BABYNUMBERBOOK
BABYCOROURBOOK
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