『TUULI-HATTU』 (2009年、フィンランド) |
作:アンナ=マリ・カスキネン 絵:マッティ・ピックヤムサ |
フィンランドの詩人/児童文学作家カスキネンによる童話に挿絵を付けた児童書。タイトルは、直訳すると「被りもの」という意味だそうです。絵本ではないので文章が中心ですが、全69ページ中30カ所に挿絵があるので、外国人にとっては画集のように楽しめる本かもしれません。 |
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『Suomen lasten laulukirja』 (2012年、フィンランド) |
フィンランドの童謡やテレビの主題歌など、様々な世代に親しまれているヒット・ソング等を100曲以上収録した、歌詞付きピアノ楽譜集。タイトルは直訳すると、「フィンランドの子供達の歌の本」だそうです。223ページにも及ぶ大部のスコアですが、各ページを開くと片方が楽譜、片方がカラーの可愛いイラストという体裁で、ファンにはやはり画集として価値のある本と言えるでしょう。一部の曲はCDになっていて、『Suomen lasten lauluja』というタイトルで出ています。左の画像はCDのジャケットですが、楽譜集の表紙にも同じイラストを使用。 |
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『マッティ・ピックヤムサ作品集 フィンランドの日曜日の新聞から』 |
(2014年、日本) |
マルカ・2014年 |
作品集として発売されていますが、元は「マッティ・ピックヤムサ イラスト原画展2014」の図録です。ピックヤムサ作品の販売やイベントに力を入れている神戸・北野の北欧カフェ/雑貨店マルカが発行していて、リング綴じにリボンを付けたスケッチブック風の装丁も素敵(ピックヤムサがいつもスケッチブックを持ち歩いているので、それをイメージしたそうです)。 |
内容は、フィンランドで最もポピュラーな新聞ヘルシンギン・サノマットで、毎週日曜日に掲載される「スンヌンタイ(日曜日)」というコラムの挿絵を集めたもの。毎ページ、カラーのイラストにひとことコピーが付いています。社会情勢がテーマなので、可愛い動物などが多い平素の作風とは少し違いますが、デザイナー出身らしいユニークな切り口と、グラフィカルで美しい画風が楽しめます。 |
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『めとめがあったら』 (2015年、日本) |
作:おくむらけんいち 絵:マッティ・ピックヤムサ |
ブロンズ新社・2015年 |
日本企画の幼児向け絵本。小型サイズで、全ページ厚紙に印刷されています。文章も「めとめがあったら」のリフレイン以外ほとんどなく、全てひらがな。白抜きの背景は少々物足りなく思う人もいるでしょうが、幼児向けに敢えて情報を減らしているとも言えます。各ページ、色々な動物が登場しますが、その造形は正にピックヤムサ印。ファンには、画集として楽しめる本でもあります。 |
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『まねっこおやこ』 (2016年、日本) |
作:おくむらけんいち 絵:マッティ・ピックヤムサ |
ブロンズ新社・2015年 |
日本企画の幼児向け絵本第2弾。同じく小型サイズに、全ページ厚紙です。色々な動物が子供と親で同じ仕草をするという内容。ピックヤムサ特有のハイセンスな配色とデザインが楽しい、可愛い絵本。 |
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『CupOfTherapy いっしょに越えよう』 (2020年、フィンランド) |
著:アンッティ・エルヴァスティ、マッティ・ピックヤムサ |
訳:西本かおる |
小学館・2020年 |
17年に同郷の心理療法士エルヴァスティ、エリーナ・レッモネンとスタートさせた、、メンタル・ヘルスへの理解促進を目的とするプロジェクト、CupOfTherapyのイラスト入りメッセージブック2冊目。クレジットは並列に記載されていますが、エルヴァスティの文章とピックヤムサのイラストそれぞれ1ページずつの組み合わせで、112のヒントを提案。小さなサイズだけど、そこそこ分厚い本です。 |
残念なのはイラストが全てモノクロなのと、エルヴァスティの文章が常套的で、斬新な視点には欠ける点。講演会やワークショップも行っている人ですが、いわゆるアーティストや作家ではないので仕方がないのでしょう。それも私が、ヨシタケシンスケの素晴らしいメッセージブック、『あつかったら ぬげばいい』を読んだばかりだったせいもあります。一般向けの理解促進プロジェクトなので、分かりやすくて平易なメッセージで良いのかもしれません。 |
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