『どきどき おんがくかい』 (1997年、日本) |
作・絵:ドゥシャン・カーライ 訳:関沢明子 |
福音館書店・1997年 |
こどものとも年少版・通巻246号(月刊予約絵本の1巻)。正方形の薄い本で定価350円とありますが、単売もされていたのかどうかは不明です。時折ネット・オークションや古本サイトに出品されているのを見かけますが、大抵は1000円以上のプレミアが付いています。動物や虫たちがひたすら楽器を奏でる本で、ストーリーもほぼなく、ひらがなばかりの文章はほとんどが擬音。背景が白抜きなのは残念ですが、色彩や造形にカーライ独特のセンスが溢れています。 |
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『カエルのおんがくたい』 (2001年、日本) |
作:アーサー・ビナード 絵:ドゥシャン・カーライ |
福音館書店・2001年 |
こどものとも年少版・通巻288号、こちらも月刊予約絵本の1巻。カエルに食べられかけたシロアリが、命乞いのために楽器を作り、カエル達が音楽会をする話。シロアリに利があるラストは少々シニカルですが、そう捉えるのは大人だけなのかも。背景は白抜きですが、やたらと細かくて鋭角を多用した画風は完全にカーライ・タッチ。やはり時折ネットに出品されているのを見かけますが、大抵1000円以上のプレミアが付いています。 |
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『12月くんの友だちめぐり』 (1986年、ドイツ) |
作:ミーシャ・ダミヤン 絵:ドゥシャン・カーライ |
訳:矢川澄子 |
西村書店・2010年 |
12月という月を擬人化して、その旅を描いたユニークなお話。文章は多めで、漢字にもルビがないので大人向けかもしれません。カーライの個性が余す所なく発揮されたインパクトの強い画風ですが、人物の造形や色彩センスなどには、チェコで修行した出久根育との共通点も多く、彼女はカーライの影響も受けているかもしれません。 |
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『魔法のなべと魔法のたま』 (1990年、ドイツ) |
作:バルバラ・バルトス=ヘップナー 絵:ドゥシャン・カーライ |
訳:遠山明子 |
ほるぷ出版・1990年 |
おかみさんに小人がくれた、何でも望みが叶う魔法の鍋のお話。民話風の展開で、予想の付く事ですが、「悪用はいけないよ」という教訓話になっています。カーライ節全開のデザインと色彩が溢れ返った絵」は圧倒的。文章の分量も結構多いですが、お話よりも画の力がずっと強い絵本です。 |
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