マーレンカ・ステューピカ
Marlenka Stupica
* 作家紹介
邦訳された作品が1冊だけで、付属の案内所によればスロヴェニアのイラストレーターという事。それしか分かっていません。ものすごく可愛くてガーリーな作風で、今の目にも全く色褪せていないように思いますので、どんどん作品を復刻してほしいアーティストです。
* おすすめ
『赤ぼうしちゃん グリム民話より』 (1966年、スイス)
作・絵:マーレンカ・ステューピカ
訳:山本まつよ
子ども文庫の会・2009年
CDよりも小さなサイズの、ミニミニ絵本。イラストもひたすら可愛いです。大学生の女子がペンでさらさらっと描いたようなキャラクターと線が実にガーリー。しかし狼や動物達の造形や、草原や森、室内など背景の描写には卓越したセンスが横溢し、緻密な画力を垣間見せます。色彩感覚も素晴らしく、モノトーンの背景に一部だけ彩色するパートカラーの手法も効果的。ある意味では、画風にサイズを合わせた、ぴったりの装丁という感じがします。眺めるほどに味わい深い傑作絵本。
『Le Parapluie Volant』 (1969年)
これは私も実物を目にした事がなく、あるショップさんの過去の出品情報を元に記載しております(既に売り切れでした)。写真はフランス語版ですが、オリジナルがフランスでの出版かどうかは不明。中のページの写真もあったのですが、お店の許可を得ていないので表紙の写真のみ引用しておきます。こういう本が存在するという、参考のためにご紹介致しました。日本語版の出版を切に願います。
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