カーチア・ゲーアマン
Katja Gehrmann
* 作家紹介
1968年、ドイツのハンブルク生まれ。ハンブルク、メキシコ、スペインなどで絵本のイラストを学ぶ。95年、ボローニャ・ブックフェアでユニセフ絵本賞。01年、『すてられた いぬ』でブラティスラヴァ世界絵本原画展・金のりんご賞を受賞。
* おすすめ
『すてられた いぬ』 (2001年、ドイツ)
作・絵:カーチア・ゲーアマン 訳:ささきたづこ
講談社・2003年
人間に捨てられた犬が、新しい飼い主を見つけるまでを描く絵本。厳しい現実も描いていますが、ゲーアマンのイラストはカラフルで躍動的。リトグラフの作品だそうで、こってりと太い筆で塗られたラフな線は童心やアートの香りを漂わせ、どこか古今の名画のエコーも感じられます。そんな中、人物の顔が妙にリアルに描き込まれているのが個性的なスタイル。
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