ヴィットリア・ファッキーニ
(ヴィットーリア・ファツキーニ)
Vittoria Facchini
* 作家紹介
1969年、イタリア南部のバーリ生まれ。フィレンツェの美術学校で広告美術とグラフィック・デザインを学ぶ。金属を使った彫刻も手がけ、ピノキオをテーマにした作品などを制作。フリーランスのデザイナーとして幾つかの広告代理店と仕事をした後、現在はイラストレーターとして広告や出版美術の仕事をしている。
社会性の高いテーマも扱い、のびのびとした大胆な表現と饒舌な書き文字で注目を集める。『おとこのこなんて だいきらい だってね……』『おんなのこなんて だいきらい だってさ……』で、イタリアのビトリット賞第1位、フランスのエスパース・アンファン賞で審査員賞を受賞。
* おすすめ
『おとこのこなんて だいきらい だってね……』
『おんなのこなんて だいきらい だってさ……』
(1998年、イタリア)
作・絵:ヴィットリア・ファッキーニ 訳:せきぐちともこ
フレーベル館・2000年
「男のなんて大嫌い、だって」〜と嫌いな理由を挙げていって、最後には良い所を挙げる、とても可愛い絵本。女の子のヴァージョンと対になっている連作です。とにかく作風が自由奔放。子供の落書きのようなラフなタッチがメインかと思いきや、デザイン画っぽかったり、漫画チックだったり、おもちゃ箱をひっくり返したような色彩の氾濫の中に、シックな色調のページもあったり、様々なスタイルを詰め込んだ賑やかさ、多彩さが持ち味。根底に、美術やデザインの高い素養を感じさせる所も凄いです。
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