『アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ』 (2016年、イギリス) |
作・絵:ジャーヴィス 訳:青山南 |
BL出版・2016年 |
大きな歯で頑張ってみんなを怖がらせていたワニのアランが、大事な入れ歯を無くしてしまって・・・。カラフルだけどセンスの良い配色、ポップでグラフィカルながら絶妙に可愛いデザインが、目を楽しませてくれる絵本。日本語の文字も、サイズが変化したり手書き風だったり、多彩なフォントを駆使してイラストの中に溶け込んでいます。 |
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『ホッキョクグマと南極のペンギン』 (2016年) |
作:ジーン・ウィリス 絵:ジャーヴィス |
訳:青山南 |
BL出版・2017年 |
南極のペンギンと北極の白熊が世界中を旅するお話。『アランの歯はでっかいぞ こわーいぞ』と較べると、優しく柔らかいタッチのイラストが多く、造形も絵本らしい可愛さが増した印象です。動物のキャラクターや背景の描き込みも、より繊細になった感じ。世界を旅するお話なので、背景の多彩さも楽しめます。ポップなデザイン感覚も素敵ですが、鮮やかなのに美しくまとまった色彩センスに目を奪われる絵本。 |
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『もぐらのモリスさん おうちにかえりたい!』 (2018年、イギリス) |
作・絵:ジャーヴィス 訳:青山南 |
BL出版・2018年 |
メガネを忘れたまま、当てずっぽうに掘り進んでなかなか家に帰れないもぐらのお話。間違って色々な動物の家に出没するので、ページごとに様々な変化が楽しめます。相変わらず、カラフルでハイセンスな配色が見事。キャラクターや背景のデザインも可愛いです。コントのオチみたいな最後のページもユーモラス。 |
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『クリスマスツリーをかざろう』 (2018年、イギリス) |
作:パトリシア・トート 絵:ジャーヴィス |
訳:なかがわちひろ |
BL出版・2018年 |
ある一家がクリスマスツリーを作り上げるまでを情感豊かに描いた、素敵な絵本。ジャーヴィスらしいタッチは維持しながらも、人間の日常生活を描写しているせいか、色彩も線もより繊細で優しく、階調も複雑な印象を受けます。ページごとにレイアウトにメリハリを付け、多様さを演出しているのはさすが。とにかく色合いが美しいです。 |
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『トロピカル テリー』 (2018年、イギリス) |
作・絵:ジャーヴィス 訳:青山南 |
BL出版・2019年 |
小魚のテリーは、キラキラした魚たちと遊んでもらえないのが悩み。そこである日、キラキラのがらくたを集めてきて・・・。調子に乗って失敗した主人公が本当の友情に気付くという、よくある教訓物語ですが、正にトロピカル・カラーを駆使しながらも、センスの良い配色でまとめたイラストで、可愛らしく上品に読ませます。海中が舞台なのでページが一本調子になりがちな分、熱帯魚の群れやイルカ、巨大ウツボを出してダイナミズムを工夫した印象。 |
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