私達の写真絵本との邂逅はほんの数年前、スイスのルツェルンにおいてでした。旧市街を散策中に見つけた小綺麗な書店。奥の児童書コーナーに行ってみるとあるわあるわ、絵本の山が。特に絵本が好きな同行の友人夫婦が、珠玉の一冊を見つけたと興奮していたのが『わたしのろばベンジャミン』でした。写真絵本なんて、子供の頃以来目にした記憶がなかったので、何だか懐かしいような、珍しいような、すごくレアな感じがして、本屋さんに行く度に熱心に探すようになりました。 ところが、写真絵本というのは、実は今でもたくさん出ているようで、センスの良い雑貨屋さんや本屋さんの中には、HPサイトの中でコーナーを作って紹介している所もあるくらいです。その後雑誌でも一、二度、特集を見かけました。そうとはつゆ知らず、調子に乗ってこんなコーナーを設けてしまった自分を、今ではムチで打ちすえたい(あくまで比喩です)気分ですが、この分野、未知の人には宝の山です。行きがかり上、知らない人向けという名目で無理矢理この特集を実現させる私です。 そんな訳で、ここにご紹介する本はどれも、このジャンルではよく知られたものばかりです。従って、コアな写真絵本マニアの方にとっては手ぬるくて話にならないような内容かもしれませんが、そういった方々にあられましては、もっとディープなサイトを探求される事をお勧めします。ちなみに、当サイト《旅のめっけもん》コーナーにおきましても、『わたしのろばベンジャミン』スイス版を発見した当人であるなっちゃん氏が取り上げております。当該コーナーでは他にも、氏がハワイなどで発掘した珠玉の写真絵本等(こちらは結構レア物かも)を多数紹介しておりますので、併せてご覧下さいませ。 |