ちょっと前になりますが(2004年2月〜4月)、兵庫県の芦屋市立美術博物館で“幻のロシア絵本1920-30年代展”が開催されました。雑誌などの宣伝によると、幻のロシア絵本が多数展示される他、厳選された10冊(だったかな? ちょっとうろ覚えです。すみません)が復刻販売されるとの事。 当時、ヨーロッパ系の絵本にハマリはじめたばかりだった私達、これは行かない訳にはまいりません。早速、3月のあるポカポカ陽気の週末、喜び勇んで芦屋へ出かけていった次第であります。この美術館は、私もまちこまき氏も行くのが初めてでしたが、芦屋でも海に近い最南部にあり、建物や前庭のデザインがカラフルかつ前衛的で、どちらかというと現代美術のミュージアムといった印象。中は少しこじんまりした雰囲気もありますが、思っていた以上に広い会場でした。 革命後のソビエト連邦(ロシア)では、新しい国作りに燃える画家や詩人たちが、未来を担う子供達のため、絵本の制作に大きな意欲を燃やしました。絵本といっても、紙質は悪いし、ホッチキスで留めただけの小冊子ばかりですが、ロシア・アヴァンギャルドの成果も盛り込まれたこれらの絵本は、モダンで、可愛らしく、グラフィカルで、パリやロンドンでも注目の的となったそうです。 |