ジョージ・ミラーの映画を支えるスタッフ、キャスト達

 複数のミラー作品に参加している人々を追ってみましょう。

《プロデューサー》

バイロン・ケネディ

 『マッドマックス』『マッドマックス2』

 1952年生まれ。69年にTVの産業ドキュメンタリー・シリーズ『ボブスンの入江』を製作して注目され、フリー・カメラマン、プロダクション・マネージャーとして多くの映画に参加。71年にミラーと知り合う。意気投合して短篇映画『映画の中の暴力パート1』、74年に60分のTVスペシャル『イヴニングドレスの悪魔』がいずれも成功を収め、劇場用映画の計画を立てて79年に『マッドマックス』を製作。

 この大成功で『マッドマックス2』も完成させるが、『マッドマックス/サンダードーム』の製作中、自家用ヘリコプターの操縦中に墜落し、若くして亡くなる。撮影では自ら車に乗り込んでキャメラや録音機材を操作するなど、ヴァイタリティに溢れた人であったとの事。72年にケネディ・ミラー・プロダクションズを創設。

ビル・ミラー

 『マッドマックス』『ベイブ/都会へ行く』『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 ジョージ・ミラーの実弟。バイロン・ケネディに誘われて彼らの初期短篇に携わり、『マッドマックス』で共同製作を担当。その後にシドニー大学を卒業し、しばらくは弁護士として芸能関係を担当していたが、法律家の道を捨てて再び映画界を志し、『ベイブ』で製作を担当した。

スティーヴ・アメズドロス

 『マッドマックス』『マッドマックス2』(以上、美術監督助手)、『マッドマックス/サンダードーム』

キャサリン・バーバー

 『マッドマックス2』(プロダクション・アカウンタント)、『マッドマックス/サンダードーム』『ロレンツォのオイル/命の詩』『ベイブ/都会へ行く』(以上、ファイナンシャル・コントローラー)、『ベイブ/都会へ行く』

ガイ・ノリス

 『マッドッマックス2』(スタント)、『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』(3Dライヴ・アクション・スタント・コーディネーター)、『マッドマックス/怒りのデス・ロード』(セカンド・ユニット監督、スタント・コーディネーター統括)、『ベイブ/都会へ行く』(スタント・コーディネーターも兼任)

ダグ・ミッチェル

 『マッドマックス/サンダードーム』『ロレンツォのオイル/命の詩』『ベイブ/都会へ行く』『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』 

 南米コロンビアの首都ボゴタ生まれ。ロンドンで公認会計士の資格を取得した後、シドニーへ移住。82年にケネディ・ミラー・プロダクションズの経営に参加。ケネディ亡き後もミラーの右腕として会社の財政面を支え、同社をオーストラリアで最も優れたプロダクションに仕立て上げた。TVシリーズの他、『デッド・カーム/戦慄の航海』『君といた丘』などを共同で製作。

マーカス・ダーシー

 『マッドマックス/サンダードーム』『ベイブ/都会へ行く』(以上、ポスト・プロダクション監修)、『ロレンツォのオイル/命の詩』(編集、ポスト・プロダクション監修)、『マッドマックス/サンダードーム』

ダフネ・パリス

 『マッドマックス/サンダードーム』『ロレンツォのオイル/命の詩』(以上、スクリプト監修)、『ベイブ/都会へ行く』(追加ユニット監督)、『ロレンツォのオイル/命の詩』

P・J・ヴォーテン

 『マッドマックス/サンダードーム』(ユニット・ランナー)、『ベイブ/都会へ行く』『ハッピーフィート』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』(以上、第1助監督)、『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』(3Dライヴ・アクション第1助監督)、『ベイブ/都会へ行く』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』 

 ミラー作品の第1助監督。他にロブ・コーエン監督との『ステルス』『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』『バーニング・クロス』、アレックス・プロヤス監督の『キング・オブ・エジプト』、チャン・イーモウ監督の『グレートウォール』など。

フィリップ・ハーンショー

 『ベイブ/都会へ行く』(第1助監督)、『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 77年、ピーター・ウィアー監督の『ラスト・ウェーブ』でキャリアをスタートさせ、映画・TV業界に35年在籍。ケネディ・ミラー・プロとは長年タッグを組んでいる。『ベイブ』も担当。

マーティン・ウッド

 『ベイブ/都会へ行く』(ケネディ・ミラー・オフィス製作補)、『ハッピーフィート』(ライン・プロデューサー、ポスト・プロダクション監修)、『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

グラハム・バーク

 『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』 

 ビレッジ・ロードショー・リミテッド社の代表取締役社長。映画製作と配給に加え、同社の映画館チェーン、ラジオ局、テーマパークの戦略面、クリエイティヴ面で重要な役割を担う。オーストラリア・フィルム・コミッションのコミッショナーも4年間務めた。製作総指揮で関わった作品は『トルク』『チャーリーとチョコレート工場』など。

ブルース・バーマン

 『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』 

 ビレッジ・ロードショー・ピクチャーズ社の会長兼CEO。ジョージタウン法科大学在籍中に、全米映画協会会長ジャック・バレンティの助手を務めた事から映画界入り。84年から96年までワーナー・ブラザーズに在籍し、『ドライビング Miss デイジー』『ボディガード』『逃亡者』『依頼人』などを製作。

 98年から現職で、製作総指揮等で関わった作品は『マトリックス』3部作、『シャーロック・ホームズ』シリーズ、『オーシャンズ11』『チャーリーとチョコレート工場』『イルマーレ』『アイ・アム・レジェンド』『華麗なるギャツビー』『グラン・トリノ』『アメリカン・スナイパー』など。

クリス・デファリア

 『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』

 ワーナー・ブラザースの視覚効果及びアニメ映画の企画開発、製作を統括。革新的なアニメーションと複合型映画製作における陣頭指揮を執る。担当作に『ハリー・ポッター』シリーズ、『アイ・アム・レジェンド』『スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師』『ガフールの伝説』など。

《脚本》

テリー・ヘイズ

 『マッドマックス2』『マッドマックス/サンダードーム』

 1951年、イギリスのブライトン生まれ。57年にオーストラリアに移住し、シドニー・モーニング・ヘラルドで実習を積む。21歳でヘラルド・グループの海外特派員としてニューヨークに赴任、ウォーターゲート事件やパティ・ハースト誘拐事件などトップニュースを多く扱った。帰国後はサン誌に移り、ニューヨーク時代の仲間とメルボルンに移した本拠から時事問題を扱った高視聴率の番組をプロデュース。

 そこで『マッドマックス』のノベライズを依頼され、『マッドマックス2』には脚本家として参加。3作目で共同脚本と製作を務めた。ケネディ・ミラー・プロでは10時間のTVシリーズ『退去』の製作・脚本を担当し、オーストラリアのTV界が生んだ最高のミニ・シリーズと絶賛される。同じチームで、『ボディライン』『カウラ突破』『囚われた女』の製作、脚本にも関わる。

 同社の映画では『君といた丘』『デッド・カーム/戦慄の航海』『ニコール・キッドマンの恋愛天国』に脚本家、プロデューサーとして参加。ミラー作品以外では、『ペイバック』『バーティカル・リミット』『フロム・ヘル』の脚本も執筆。

ジュディ・モリス

 『ベイブ/都会へ行く』、『ハッピーフィート』(共同監督も)

 オーストラリアの映画、TV、舞台で数々の賞を受賞している女優。ケネディ・ミラー・プロでは数々のTV作品や映画で、脚本家・監督として活躍。

ウォーレン・コールマン

 『ハッピーフィート』(共同監督も)、『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 オーストラリア国立演劇芸術学院を卒業し、脚本家、監督、演出家、俳優、作家として活躍。俳優としての出演作は、『ヤング・アインシュタイン』『ザ・クロッシング』、TVシリーズ『陽のあたる街角』など。ザック・スナイダー監督『ガフールの伝説』ではクリエイティヴ・コンサルタント。

ポール・リヴィングストン

 『ベイブ/都会へ行く』(出演)、『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 自身で創作したコミックキャラクター、フラッコで知られる作家・俳優。エディンバラやモントリオールのコメディ・フェスティヴァルに出演する他、オーストラリアや海外のツアーも敢行。俳優としての出演は『ベイブ』『ベイブ/都会へ行く』『ダークシティ』など。

《撮影監督》

ディーン・セムラー

 『マッドマックス2』『マッドマックス/サンダードーム』

 1943年、南オーストラリアのレンマーク生まれ。60年。アデレイドのチャンネル9の小道具係としてテレビ界入り。報道部に移り、キャメラマンとして4年間活躍した後、ABCに移籍。さらにフィルム・オーストラリアに移って、様々なドキュメンタリーを手掛けた後フリーに。ドキュメンタリー映画、劇映画『目隠し』を経て『マッドマックス2』に参加。

 ケネディ・ミラー・プロでは、TVシリーズ『退去』『ボディライン』も担当。ダイナミックな映像はハリウッドでも評価され、渡米して売れっ子に。メル・ギブソンの監督作『アポカリプト』も担当。他に『レイザーバック』『ヤングガン』『カクテル』『ウォーター・ワールド』『ラスト・アクション・ヒーロー』『デッド・カーム/戦慄の航海』『シティ・スリッカーズ』『ステルス』『2012』『マレフィセント』など多数。『ダンス・ウィズ・ウルヴス』でアカデミー賞受賞。

ジョン・シール

 『ロレンツォのオイル/命の詩』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』

 幻想的な映像美に定評のあるオーストラリアの撮影監督。アカデミー賞候補となった『刑事ジョン・ブック/目撃者』『レインマン』や、『いまを生きる』は代表作。『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞受賞。

 他にロブ・ライナー監督の『アメリカン・プレジデント』『ゴースト・オブ・ミシシッピー』、ロン・ハワード監督の『ザ・ペーパー』、『ヒッチャー』『モスキート・コースト』『張り込み』『愛は霧のかなたに』『ザ・ファーム/法律事務所』『リプリー』『シティ・オブ・エンジェル』『コールド・マウンテン』『パーフェクト・ストーム』『ハリー・ポッターと賢者の石』など。

アンドリュー・レスニー

 『マッドマックス2』(ドキュメンタリー撮影)、『ハッピーフィート』(追加フィルム・ユニット)、『ベイブ/都会へ行く』 

 1956年、シドニー生まれ。ピーター・ジャクソン監督と『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』シリーズ、『キング・コング』『ラブリーボーン』で組む。他に『アイ・アム・レジェンド』『リトル・イタリーの恋』『エアベンダー』『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』など。『マッドマックス』のドキュメンタリー撮影でミラーと出会い、『ベイブ』で起用。

デヴィッド・ピアース

 『ハッピーフィート』(レイアウト監督)、『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』(撮影、共同監督)

 フリーのキャメラ・オペレーターとして映画界入り。CMやライヴの映像を担当した後、視覚効果スーパーヴァイザーとして数多くのMVやCMに携わる。03年『ハッピーフィート』のためにアニマル・ロジックに入社。クリエイティヴ作業を受け持つドクター・D・スタジオの創設メンバー。

 他に『GO!GO!ガジェット2』『ジャングル・ジョージ2』など。共同監督したドキュメンタリー『Rainforrest-Beneath the Canopy』はオーストラリア映画協会金賞を受賞。

《プロダクション・デザイナー》

グラハム“グレイス”ウォーカー

 『マッドマックス2』(美術監督)、『マッドマックス/サンダードーム』

コリン・ギブソン

 『ベイブ/都会へ行く』(美術監督、製作)、『ハッピーフィート』(追加フィルム・ユニット美術監督)、『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』(3Dライヴ・アクション・プロダクション・デザイナー)、『マッドマックス/怒りのデス・ロード』 

 美術監督として『プリシラ』『ベイブ』『パワー・レンジャー』『グレートウォール』、プロダクション・デザイナーでは『リミット・オブ・アサシン』

マーク・セクストン

 『ベイブ/都会へ行く』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』(ストーリー・ボード・アーティスト)、『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』(セット・デザイナー)、『ハッピーフィート』

 98年、『ダークシティ』でストーリーボード・アーティストとして映画美術の世界に入る。他に『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』『コモド』『M:I2』『レッド・プラネット』など。遺伝学の博士号を持っていて、同じく理系のミラーとは思考回路が合うという。『マッドマックス/怒りのデス・ロード』では、実質的に美術監督やプロダクション・デザインに近い仕事もしている様子。

デヴィッド・ネルソン

 『ハッピーフィート』(美術監督監修)、『マッドマックス/怒りのデス・ロード』(追加映像効果監修)、『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 『ベイブ』でキャラクターのデジタル製作に参加。多くの映画の視覚効果部門に参加する他、オーストラリアの子供向け映画やTVで視覚効果、アニメーション監督を長年務める。バズ・ラーマン監督、ニコール・キッドマン出演のシャネルNo.5のCMでもシニア・マット・アーティストを務めた。

《衣装デザイナー》

ノーマ・モリソー

 『マッドマックス2』『マッドマックス/サンダードーム』『ベイブ/都会へ行く』

 70年代後半をロンドンで過ごし、写真家としてマルコム・マクラーレンやヴィヴィアン・ウェストウッドを撮ったというアーティスト肌の人。『マッドマックス2』ではSMショップやスポーツ用品店まで回り、軍の払い下げ品、古着やジャンクパーツを組み合わせて、近未来のファッションを作り上げる。

《編集》

リチャード・フランシス・ブルース

 『マッドマックス/サンダードーム』『イーストウィックの魔女たち』『ロレンツォのオイル/命の詩』

マーガレット・シクセル

 『ロレンツォのオイル/命の詩』(エンド・クレジット・シークエンス)、『ベイブ/都会へ行く』『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』 

 ミラー監督の奥さん。映像・音響編集者として30年以上オーストラリア映画に関わる。『ニコール・キッドマンの恋愛天国』他、数多くのドキュメンタリー、TV作品、短篇で賞に輝く。

クリスチャン・ガザル

 『ベイブ/都会へ行く』(第1フィルム・アシスタント)、『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 他に『クレイジー・フォー・マウンテン』『ピーターラビット』。

《音楽》

ブライアン・メイ

 『マッドマックス』『マッドマックス2』

 1934年、オーストラリア生まれ。低予算ながら『マッドマックス』の1、2作で異様なオーケストラ音楽を作曲、指揮。クイーンのギタリストとは同姓同名の別人。他に、『パトリック』『吸血の館』『誓い』『スティール・ドーン/太陽の戦士』『エルム街の悪夢/ザ・ファイナルナイトメア』『ビジター/欲望の死角』など。

ジョン・パウエル

 『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 88年にロンドンでCMやTVの音楽作曲を開始。97年、『フェイス/オフ』で本格的に映画音楽の世界に入り、その後の9年間で33作品の音楽を担当。主な作品に『ボーン・アイデンティティー』3部作、『Mr&Mrs.スミス』『X-MEN:ファイナルディシジョン』『ユナイテッド93』『チキンラン』『シュレック』『ロボッツ』『アイスエイジ2』など。

 『ハッピーフィート』シリーズではスコアだけでなく、挿入歌のアレンジとプロデュースも担当。歌をスコアの流れの一貫に取り込んだ手法は斬新。

《音響デザイン》

ウェイン・パシュリ−

 『ロレンツォのオイル/命の詩』(ダイアローグ編集)、『ベイブ/都会へ行く』(音響監修、ミックス・コーディネーター)、『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』(音響編集/音響デザイン監修)

《キャスト》

メル・ギブソン

 『マッドマックス』『マッドマックス2』『マッドマックス/サンダードーム』

 1956年、ニューヨーク生まれ。12歳の時、父親のケガが元でオーストラリアに移住。映画好きが高じてシドニーの国立演劇学校に入るが、2年生の時に映画『サマー・シティ』(日本未公開)に出演するチャンスを掴み、『マッドマックス』のオーディションで選ばれる。

マックス・フェアチャイルド

 『マッドマックス』『マッドマックス2』

 『マッドマックス』では農園の巨漢息子、『マッドマックス2』では車に縛り付けられる捕虜の一人で出演

ヒュー・キース=バーン

 『マッドマックス』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』

 1974年、『マッドストーン』でデビュー。オーストラリアで40年以上に渡って映画、テレビ、舞台に出演してきたが、実は王立シェイクスピア・アカデミーに所属し、巡業中にオーストラリアに移住したという正統派の俳優。英国の軍人家庭の出で、オーストラリア人にはものすごく上品な英語に聴こえるそう。俳優達が彼の家でイメージを固めるためのミーティングをした時も、レモングラスのハーブティーや抹茶を振る舞ったとの事。

 『マッドマックス』では暴走族の首領トーカッター、『マッドマックス/怒りのデス・ロード』ではイモータン・ジョーと、いずれも悪役のボスを強烈なインパクトで演じ、マッドマックス・ファンの敬意を集める。他の出演作に、『スカイ・ハイ』『チェーン・リアクション』『緑のアリが夢見るところ』『サルート・オブ・ジャガー』『スリーピング・ビューティー/禁断の悦び』など。

ブルース・スペンス

 『マッドマックス2』『マッドマックス/サンダードーム』

 ニュージーランド生まれ。家が伝統あるワイン・メーカーなのに家業を継がず、長期旅行でやってきたオーストラリアに定住。アルバイトをしながら美術学校に通い、そこで演劇狂の学生たちと出会った事で次第に芝居に惹かれる。その後、映画や舞台で活躍。

 『マッドマックス2』ではマックスを要塞に連れてゆくジャイロ・キャプテン、『マッドマックス/サンダードーム』ではマックスを襲撃して持ち物を奪うジェドダイアと、別キャラクターながら小型オート・ジャイロを操縦する役柄で出演。

スーザン・サランドン

 『イーストウィックの魔女たち』『ロレンツォのオイル/命の詩』 

 ハリウッドを代表する名女優。『アトランティック・シティ』『テルマ&ルイーズ』『依頼人』『ロレンツォのオイル/命の詩』でアカデミー賞ノミネート、『デッドマン・ウォーキング』で受賞。

マグダ・ズバンスキー

 『ベイブ/都会へ行く』『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 1961年、イギリスのリヴァプール生まれ、5歳でオーストラリアに移住した人気コメディエンヌ。『ベイブ』に出演するまでは動物嫌いだったが、アクションもスタントなしで演じている果敢な人。『ハッピーフィート』シリーズではミス・ヴァイオラの声を担当。他に、『クロコダイル・ハンター/ザ・ムービー』『マスク2』『ライラの冒険/黄金の羅針盤』など。

E・G・デイリー(エリザベス・デイリー)

 『ロレンツォのオイル/命の詩』『ベイブ/都会へ行く』『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 1961年、カリフォルニア生まれ。『ベイブ』シリーズでは主人公の声を担当するなど声優の他、作曲家・歌手としても活躍し、数多くの映画サントラにも曲を提供。出演作品は『マジック・ボーイ』『ストリート・オブ・ファイヤー』『恋人ゲーム』『ファンダンゴ』『ピーウィーの冒険』『恋のドッグファイト』『デビルズ・リジェクト/マーダー・ライド・ショー2』など。

 『ハッピーフィート』では子供ペンギンの声を担当。『ロレンツォのオイル/命の詩』にも複数名の少年キャストにクレジットされ、どういう形の参加だったのか不明(声のみ?)。

ミリアム・マーゴリーズ

 『ベイブ/都会へ行く』『ハッピーフィート』

 1941年、イギリスのオックスフォード生まれ。『ハリー・ポッター』シリーズのスプラウト先生役が有名。他に『エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事』『ロミオ&ジュリエット』など。声優としての仕事も『ジャイアント・ピーチ』『ムーラン』がある。『ベイブ』シリーズでは牧羊犬夫婦のフライ、『ハッピーフィート』ではミセス・アストラカンの声を担当。

ヒューゴ・ウィーヴィング

 『ベイブ/都会へ行く』『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 1960年、ナイジェリア生まれ。『マトリックス』シリーズのエージェント・スミス役、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのエルロンド役で広く知られる。『Vフォー・ヴェンデッタ』でもVを演じている。『ベイブ』シリーズでは牧羊犬夫婦のレックス、『ハッピー・フィート』シリーズでは長老ノアの声で出演。

リチャード・カーター

 『ベイブ/都会へ行く』『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』『マッドマックス/怒りのデス・ロード』

 『ベイブ/都会へ行く』では刑事役、『ハッピーフィート』シリーズでは浜の大将ブライアン(ゾウアザラシ)、『マッドマックス/怒りのデス・ロード』では武器将軍で出演。他に、『タップ・ドッグス』『裸足の1500マイル』など。

イライジャ・ウッド

 『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 『ロード・オブ・ザ・リング』で主演を務めた、美少年子役出身のスター。『ハッピーフィート』シリーズで主人公マンブルの声を担当。

ロビン・ウィリアムズ

 『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 言うまでもなく、希代のコメディアンでハリウッド・スター。声の仕事も多く、『ハッピーフィート』ではラモンとラブレイスの声を担当。

アンソニー・ラパグリア

 『ハッピーフィート』『ハッピーフィート2/踊るペンギンレスキュー隊』

 1959年、オーストラリア生まれ。TVのヒット・シリーズ、『WITHOUT A TRACE/FBI失踪者を追え!』のジャック・マローン役でゴールデングローブ賞受賞。『ハッピーフィート』シリーズではトウゾクカモメの声を担当。出演作に、『依頼人』『サマー・オブ・サム』『ミックス・ナッツ/イブに逢えたら』『ギター弾きの恋』『オータム・イン・ニューヨーク』など。

Home  Top