ミックス・ナッツ/イヴに逢えたら |
Mixed Nuts |
1994年、アメリカ (97分) *日本未公開 |
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監督:ノーラ・エフロン |
製作総指揮:デリア・エフロン、ジェームズ・W・スコッチドポール |
製作:ポール・ユンガー・ウィット、トニー・トーマス |
ジョセフ・ハートウィック |
共同製作:ジョン・L・ソロモン |
脚本:ノーラ・エフロン、デリア・エフロン |
撮影監督:スヴェン・ニクヴィスト, A.S.C. |
プロダクション・デザイナー:ビル・グルーム |
衣装デザイナー:ジェフリー・カーランド |
編集:ロバート・レイターノ |
音楽:ジョージ・フェントン |
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第1助監督:ジェームズ・W・スコッチドポール |
第2助監督:ドナルド・J・リー, Jr |
ポスト・プロダクション監修:ポール・A・レヴィン |
第1編集助手:アリサ・レプセルター |
キャメラ・オペレーター:ジェフ・クローネンウェス (ロスアンジェルス・クルー) |
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キャスト:スティーヴ・マーティン マデリーン・カーン |
ロバート・クライン アンソニー・ラパグリア |
ジュリエット・ルイス アダム・サンドラー |
ロブ・ライナー リタ・ウィルソン |
リーヴ・シュライヴァー パーカー・ポージー |
ヴィクター・ガーバー ハーレイ・ジョエル・オスメント |
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* ストーリー |
クリスマス・イヴ、人生相談所を経営するフィリップは家賃滞納で立ち退きを迫られ、朝から絶えず鳴り続ける電話の対応に追われる。恋人のスーザンにも捨てられ、落ち込むフィリップの周りには、夫と喧嘩中の妊婦グレイシーとその夫のフィリックス、相談所に電話してきた女装癖のあるクリスまでが現れ、大騒動になる。 |
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* コメント *ネタバレ注意! |
82年のフランス映画、『サンタクロースはゲス野郎』(LE PERE NOEL EST UNE ORDURE)のリメイク。エフロンお得意の群像劇で、基本的には主人公達が働く事務所でほとんどのドラマが進行するので、舞台劇の映画化みたいな雰囲気もあります。殺人と遺体処理をめぐるドタバタ劇という点ではヒッチコックの『ハリーの災難』を彷彿させますが、「エフロン作品で殺人なんて」という観客にも、それなりに納得の行く落とし所があるのが救い。 映像や演技にどこかクラシカルな雰囲気があるのは映画ファンのエフロンらしいですが、いわゆるB級コメディの方向へ傾かず、ロマンティックな感性を生かす辺りはさすが。先鋭的な笑いこそないものの、ラストのしみじみとした暖かみはエフロン作品ならではです。スティーヴ・マーティンが主演すると、こういうタッチの作品になりやすいのが不思議。ラストのウォール・ペイントも小粋な演出で、実写からそのまま切り替わるこの絵はキリスト生誕図のパロディでしょうか。 人物同士の街での出会い方や、部屋に出たり入ったりの進行など、相当にご都合主義的な展開が多いのは、古風なタッチを意図的に踏襲したと観れば許容範囲でしょうか。クリスマス・ツリーを買うカップルとの確執なんて、シチュエーション・コメディかコントの雰囲気。キャストの演技力に救われている部分もありが、あと少し会話やドラマに深みがあればとも感じます。 |
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* スタッフ |
製作はエフロンと共同で脚本を執筆した妹デリアと、『めぐり逢えたら』『奥さまは魔女』でも組んでいるジェームズ・W・スコッチドポール、『ウディ/アレンの影と霧』『あなたに降る夢』『マンハッタン花物語』のジョセフ・ハートウィック、『いまを生きる』『インソムニア』のポール・ユンガー・ウィットとトニー・トーマス。 撮影監督が『めぐり逢えたら』の名手スヴェン・ニクヴィストというのが嬉しい所ですが、彼の助手についていたジェフ・クローネンウェスがロスアンジェルス撮影のキャメラ・オペレーターを担当。彼は後に『ファイト・クラブ』以降のデヴィッド・フィンチャー作品で撮影監督に起用される逸材です。 又、衣装のジェフリー・カーランド(『ディス・イズ・マイ・ライフ』でもエフロンと組んでいます)や、編集の助手アリサ・レプセルターなど、ウディ・アレン組のスタッフが数名参加しているのは興味深い所。編集のロバート・レイターノ、音楽のジョージ・フェントン、第2助監督のドナルド・J・リー, Jr、ポスト・プロダクション監修のポール・A・レヴィンもエフロン組です。又、『ディス・イズ・マイ・ライフ』の音楽を担当したカーリー・サイモンの挿入歌もある他、劇中にあるアダム・サンドラーの弾き語りは彼の自作曲。 |
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* キャスト |
主演は『サボテン・ブラザーズ』『花嫁のパパ』の人気コメディ俳優スティーヴ・マーティンですが、本作はエフロン作品でも特に群像劇の要素が強いです。相手役キャサリンにリタ・ウィルソンの他、隣人の怒声でヴィクター・ガーバー、獣医師キンスキーにロブ・ライナー監督と、『めぐり逢えたら』からの続投キャストも多数。『ユー・ガット・メール』にも出ていて、タイム誌にインディーズの女王と命名されたパーカー・ポージーは、ローラーブレイドのカップルを演じています。 相談所のマンチニク夫人に『おかしなおかしな大追跡』『ペーパー・ムーン』のマデリーン・カーン、犬を連れた隣人ロベルに『フクロウと子猫ちゃん』のロバート・クライン、キャサリンの友人グレイシーに『ケープ・フィアー』『ギルバート・グレイプ』のジュリエット・ルイス、その恋人フィリックスに『依頼人』『イノセント・ブラッド』『ギター弾きの恋』のアンソニー・ラパグリア、ギターを弾いてファルセットで歌う管理人ルイにアダム・サンドラー、オネエの巨漢クリスに『身代金』『スクリーム』『スフィア』の実力派リーヴ・シュライバー。 又、後に『シックス・センス』でブレイクしたハーレイ・ジョエル・オスメント君は6歳で出演しています。電話の声の一人は、助監督のドナルド・J・リー, Jr。 |
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