主演のニコール・キッドマンはシリアスな役が多く、コミカルな役はほぼ初めてだったそうですが、エフロンは普段の明るい彼女を知っていたため、全く心配していなかったとの事。彼女の出演が決まってからは、脚本を当て書きさえしています。 相手役のウィル・フェレルは、人気番組『サタデー・ナイト・ライヴ』出身。7年に渡ってレギュラー出演し、ブッシュ大統領やショーン・コネリーの物真似で人気を博したそうです。『オースティン・パワーズ』で映画に初出演後、ウディ・アレンの『メリンダとメリンダ』など幾つかの出演作あり。アメリカン・コメディを地で行く過剰な芝居は好みを分つ所ですが、魔法でイザベラに惚れてしまう一連のシーンは、苦手な私でも大笑いしてしまいました(結構シュールなセリフだったりします)。 イザベラの父を英国の名優マイケル・ケイン、アイリス役の大御所女優を『アパートの鍵貸します』名女優シャーリー・マクレーンが演じているのも豪華。女性陣では、イザベルの友人マリア役で歌手のクリスティン・チェノウェスが映画デビュー、『ユー・ガット・メール』でデビューして注目されたヘザー・バーンズが記録係ニーナを演じています。 これに較べると男性陣は集団でまとめられてしまった感がありますが、中でもウェス・アンダーソンやソフィア・コッポラ作品の常連ジェイソン・シュワルツマンが、ジャックのマネージャーを大袈裟に演じていて存在感があります。プロデューサーのラリーを演じるジム・ターナー、脚本家ステュを演じるスティーヴン・コルバート、アーサーおじさんを演じるスティーヴ・カレルもコメディ劇団出身。 本編には映画撮影のシーンがたくさん出てきますが、ここでは本作のスタッフ達がエキストラとして本人役で出演しています。脚本スーパーヴァイザーや制作アシスタント以下、キッドマンやフェレルのヘア・メイク、衣装チームまで出演。又、ヴォイス・オーヴァーのアナウンサーでエフロンの助手J・J・サシャが声の出演をしています。 |