M・ナイト・シャマランの映画を支えるスタッフ、キャスト達

 複数のシャマラン作品に参加している人々を追ってみよう。

《プロデューサー》

バリー・メンデル

 『シックス・センス』『アンブレイカブル』『ハプニング』

 非常にデータが少ない人だが、他のプロデュース作がウェス・アンダーソンの『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『ライフ・アクアティック』、スピルバーグの『ミュンヘン』というのは、かなり個性的な製作者ではないかと思われる。

サム・マーサー

 『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』『ヴィレッジ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』『ハプニング』『エアベンダー』

 ディズニー出身。製作統括部門で『いまを生きる』『グッド・モーニング、ベトナム』などヒット作を放ち、93年にプロデューサーとして独立。『シックス・センス』以降、シャマラン作品を支え続ける。ブライアン・デ・パルマの『ミッション・トゥ・マーズ』、サム・メンデスの『ジャーヘッド』、スザンネ・ビアの『悲しみが乾くまで』など、個性派監督の映画を製作し続けるチャレンジャー。

キャスリン・ケネディ&フランク・マーシャル

 『シックス・センス』『サイン』『エアベンダー』

 スティーヴン・スピルバーグの側近として、製作会社アンブリン・エンターティメントの設立に関わり(ケネディは社長)、プロデュース作、監督作を問わず数え切れないほどのスピルバーグ作品を製作してきた辣腕コンビ。彼らは夫婦でもあり、独立して立ち上げた製作プロダクションの最初にして最大のヒット作が『シックス・センス』だった。

ホセ・L・ロドリゲス

 『シックス・センス』『アンブレイカブル』(以上、シャマランの助手)、『サイン』(プロダクション・マネージャー)、『ヴィジット』(ブラインディング・エッジ会計士)、『ヴィレッジ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』『ハプニング』『エアベンダー』

 ブランディング・エッジ・ピクチャーズ創立時よりシャマラン作品に関わっている人で、『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』には脇役で出演。『ハプニング』ではスタントも担当しているという、多才な人。

ロジャー・バーンバウム&ゲイリー・バーバー

 『アンブレイカブル』『ハプニング』『ミスター・ガラス』

 A&Mレコード、アリスタ・レコードの副社長として成功したバーンバウムが、ゲイリー・バーバーと共に映画製作会社スパイグラス・エンターテインメントを設立。共にCEOを務める。古くはロブ・ライナー監督の『シュア・シング』から、『三銃士』『エンジェルス』『あなたが寝てる間に…』『G.I.ジェーン』『インサイダー』『リクルート』『SAYURI』『南極物語』『ラッシュアワー』『シービスケット』『シャンハイ・ヌーン』『6デイズ/7ナイツ』『モンテ・クリスト伯』など、同社のヒット作多数。

アシュウィン・ラジャン

 『アフターアース』『ヴィジット』『ウェイワード・パインズ/出口のない街』『スプリット』『ミスター・ガラス』『オールド』『ノック/終末の訪問者』

 ニューヨーク州育ち。ジョンズ・ホプキンス大学で経済と経営管理を専攻した後、ユナイテッド・タレント・エージェンシーで、監督・俳優・ミュージシャンのエージェントを務める。08年から、シャマランの製作会社ブランディング・エッジ・ピクチャーズの製作部プレジデント。シャマラン製作の『デビル』も担当。

ジョン・ラスク

 『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』『ヴィレッジ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』『ハプニング』『エアベンダー』『アフターアース』『ウェイワード・パインズ/出口のない街』『スプリット』(以上、第1助監督)、『ハプニング』『アフターアース』『ミスター・ガラス』

 シャマラン作品の第1助監督を一手に引き受ける重要人物。なぜか『ヴィジット』には参加していないが、『スプリット』で再び名前が見られる。『ハプニング』『アフターアース』『ミスター・ガラス』には、共同製作者としてもクレジット。『ヴィレッジ』では、ラジオ・アナウンサーの声で出演。

ジェイソン・ブラム

 『ヴィジット』『スプリット』『ミスター・ガラス』

 新しい映画製作モデルの先駆者でもあるマルチメディア企業、ブラムハウス・プロダクションズ代表。『パラノーマル・アクティヴィティ』シリーズ、『インシディアス』など高品質の低予算映画製作で評価され、『セッション』ではアカデミー賞を受賞。『パラノーマル・アクティヴィティ』第1作は、製作費たった1万5千ドルで、世界興収2億ドルを稼ぎ出した。

マーク・ビエンストック

 『ヴィジット』『スプリット』『ミスター・ガラス』『オールド』『ノック/終末の訪問者』

 ニューヨーク大学芸術学部を卒業後、MVやCMの演出でキャリアをスタート。2本のTV映画を監督した後、プロデューサーに転身。主に『ワイルド・シングス』シリーズ(第2作以降)、『マッド・ナース』『リーガル・マインド/裏切りの法廷』『リメイニング』など。

スティーヴン・シュナイダー

 『ヴィジット』『スプリット』『ミスター・ガラス』『オールド』『ノック/終末の訪問者』

 映画評論家として『死ぬまでに見なければならない1001本の映画』など、ホラーや映画についての本を多数出版した後、プロデューサーに転身。担当作品は『パラノーマル・アクティヴィティ』シリーズ、『インシディアス』『ブレア・ウィッチ』、スピルバーグ製作総指揮のTVシリーズ『THE RIVER 呪いの川』など。

ドミニク・カタンザリテ

 『ヴィジット』『スプリット』『ミスター・ガラス』

 シャマランの助手として参加した後、『スプリット』に共同製作者としてクレジット。

ケヴィン・フレイクス

 『スプリット』『ミスター・ガラス』

 他に『リスボンに誘われて』『完全なるチェックメイト』『シング・ストリート/未来へのうた』など。

《撮影監督》

タク・フジモト

 『シックス・センス』『サイン』『ハプニング』

 ロンドン映画学校を卒業後、名撮影監督ハスケル・ウェクスラーの助手となり、テレンス・マリックの初期作やジョナサン・デミ作品を数多く手掛ける。シャマランと複数の作品で組んでいる撮影監督は、彼が唯一。デミ作品でもそうだが、画面全体にただならぬ空気感が漂う映像作りには、ある種の凄みすら感じる。

 

マイケル・ジオラキス

 『スプリット』『ミスター・ガラス』『オールド』

 音楽一家に育ち、インターロッケン・センター・フォー・ジ・アーツ進学という異色の経歴の持ち主。在学中に映画への情熱が芽生え、フロリダ州立大学で撮影を学ぶ。サンダンス映画祭で話題を呼んだ『クリーチャーズ/異次元からの侵略者』、大ヒットを記録した『イット・フォローズ』、『アス』とホラー系の作品が多いものの、構図といい色彩センスといい、ベテランに匹敵する才気を感じさせる逸材。

《プロダクション・デザイナー》

ラリー・フルトン

 『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』

 画面に映るもの全てが意味を持つシャマラン作品において、プロダクション・デザイナーの役割は甚大だが、フルトンは初期の三作に参加し、独自のミステリアスなムード作りに貢献。他には、『評決のとき』『微笑みをもう一度』などを担当。

ネイマン・マーシャル

 『アフターアース』(美術監督)、『ヴィジット』『オールド』『ノック/終末の訪問者』

 クリストファー・ノーラン監督作品の美術で経験を積み、『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』『トランスフォーマー/リベンジ』『ローン・レンジャー』などに美術監督として参加。『ヴィジット』が、プロダクション・デザイナーとしてのデビュー作となる。

 

《衣装デザイナー》

ジョアンナ・ジョンストン

 『シックス・センス』『アンブレイカブル』

 英国生まれ。舞台の衣装を手掛けていたが、アンソニー・パウエルのアシスタントとして映画界に進出し、『テス』『ナイル殺人事件』などに参加。『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』でスピルバーグと出会う。『プライベート・ライアン』『宇宙戦争』『ミュンヘン』『戦火の馬』など、スピルバーグ作品ではシリアスな映画に起用される傾向があり、特に戦争映画における徹底的な時代考証でリアルな軍服を大量に用意した手腕は高く評価される。『リンカーン』でオスカーに初ノミネート。

 『ヘルレイザー』で衣装デザイナーとして独立後、『ロジャー・ラビット』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『フォレスト・ガンプ/一期一会』等ロバート・ゼメキス作品に参加。他に、『遥かなる大地へ』『フレンチ・キス』『ラブ・アクチュアリー』など。

アン・ロス

 『サイン』『ヴィレッジ』

 1931年、ペンシルヴァニア州生まれ。カーネギー工科大で学び、ブロードウェイで舞台衣装を手掛けた後、『マリアンの友だち』で映画界入り。

 古くは『真夜中のカウボーイ』『イナゴの日』『グッバイガール』『帰郷』『ヘアー』から、『ガープの世界』『存在の耐えられない軽さ』『心の旅』『ワーキング・ガール』『ウルフ』『小説家を見つけたら』『めぐりあう時間たち』など、数々の名作を手掛けたベテラン。『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞受賞、『プレイス・イン・ザ・ハート』『リプリー』『コールド・マウンテン』でもノミネート。

ベッツィ・ハイマン

 『レディ・イン・ザ・ウォーター』『ハプニング』

 シカゴ生まれ。タランティーノの『レザボアドッグス』『パルプ・フィクション』や、ソダーバーグの『アウト・オブ・サイト』、キャメロン・クロウ監督の『ザ・エージェント』『あの頃、ペニーレインと』『バニラ・スカイ』、ブレット・ラトナー監督の『天使のくれた時間』『レッド・ドラゴン』『ラッシュアワー3』など、新世代の都会的な作品を主に手掛けている印象。

エイミー・ウェスコット

 『アフターアース』『ヴィジット』

 ダーレン・アロノフスキーの『ブラック・スワン』『レスラー』で衣装デザイナー組合賞にノミネート、前者で受賞。他に『イカとクジラ』『賢く生きる恋のレシピ』『ナイトクローラー』など。

パコ・デルガド

 『スプリット』『ミスター・ガラス』

 ペドロ・アルモドバルと『バッド・コミュニケーション』『私が、生きる肌』、アレックス・デ・ラ・イグレシアと『みんなのしあわせ』などで長年に渡って組み、トム・フーパー監督の『レ・ミゼラブル』『リリーのすべて』でオスカーにノミネート。舞台やミュージカル、歌劇の衣装デザインも手掛ける。

キャロライン・ダンカン

 『オールド』『ノック/終末の訪問者』

 他に、『マージン・コール』『マリー・ミー』など。

《編集》

アンドリュー・モンドシェイン

 『翼のない天使』『シックス・センス』

 シャマラン出世前(?)の作品から『シックス・センス』にも続いて参加した唯一のメイン・スタッフ。

バーバラ・タリヴァー

 『サイン』『レディ・イン・ザ・ウォーター』

 デヴィッド・マメットやポール・トーマス・アンダーソンなど、俊英監督の作品を多く手掛ける才人。シャマラン作品の中でも受けが良くない作品ばかり担当しているのが気の毒だが、『サイン』の編集はリズム、構成共に素晴らしかった(私は、この作品の評価の低さがどうしても納得いかない)。

 とても可憐な女性で、撮影現場にいると女優に見えるくらいだが、作品に並々ならぬ愛情を注ぐ、非常に頑固な編集者だという。シャマラン曰く、「彼女を信用している。僕の意見に適当に返事する時は、ボツっていう事だ。作品を愛してくれているから、イヤな事にはむきになる」。

コンラッド・バフ

 『ハプニング』『エアベンダー』

 元々は特殊効果畑の人で、『レイダース/失われたアーク』や『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』『E.T.』などILM関係の仕事に携わった後、ジェームズ・キャメロン作品をはじめアクション作品などを多数手掛ける。『タイタニック』ではオスカーを受賞。

 『ハプニング』における、短い上映時間の中で緊迫した状況を作り上げた手腕はさすが。『エアベンダー』でも、アクション場面でほとんどカットを割らず、シャマラン特有の長回しを生かして新境地を開拓。

ルーク・シロアッキ

 『ハプニング』『エアベンダー』『アフターアース』(以上、助手)、『ヴィジット』『スプリット』『ミスター・ガラス』

 初心者として『ハプニング』の編集室に入り、『エアベンダー』で編集見習い、『アフターアース』では編集助手を担当し、アニマティックスの制作と大量のガイド・エフェクトの監修を務めた。『ヴィジット』で編集マンとして独立。

《音楽》

ジェームズ・ニュートン・ハワード

 『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』『ヴィレッジ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』『ハプニング』『エアベンダー』『アフターアース』

 USCの音楽科でピアノを学び、エルトン・ジョンのバックバンドでキーボード奏者として活躍。映画音楽に転身後は売れっ子となり、『サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方』『逃亡者』『ベスト・フレンズ・ウェディング』でアカデミー賞にノミネート。

 シャマランとは意気投合し、『シックス・センス』以降『アフターアース』まで全ての作品を手掛ける。仮編集フィルムに音楽を付けないシャマランは、ハワードを「刺激的に感化してくれる作曲家」と絶賛。白紙の状態から仕事を始め、10分から20分くらいの組曲を最初に作る。メロディ・メーカーではなく効果音的なスコアはシャマラン作品には合っているが、『シックス・センス』『エアベンダー』以外はどうもインスピレーションを感じない。

ウェスト・ディラン・ソードソン

 『スプリット』『ミスター・ガラス』

 ア・ウィスパー・イン・ザ・ノイズというバンドを率いるミュージシャン。『レディ・イン・ザ・ウォーター』のラストで、ソードソンによるボブ・ディランの名曲カヴァーが注目されて映画音楽の世界に入ったという、シャマランとは縁のある人。他に、『フォックスキャッチャー』『ジョイ』など。

《キャスト》

ブルース・ウィリス

 『シックス・センス』『アンブレイカブル』『スプリット』『ミスター・ガラス』

 肉体派スターのイメージが強いが、『シックス・センス』の抑制が効いた芝居はすこぶる効果的だった。『アンブレイカブル』でも、シャマラン特有のスタイルをうまく掴んで、作品の世界観に自然に溶け込んでいる。同じ俳優をあまり使わないシャマランが、初めて主役に連続抜擢した俳優。

サミュエル・L・ジャクソン

 『アンブレイカブル』『ミスター・ガラス』

 スパイク・リー、クエンティン・タランティーノなどインディペンデント系監督の映画からハリウッド大作まで、幅広い出演作を誇る名優。ブルース・ウィリスとは『ダイ・ハード3』でも共演。『アンブレイカブル』のイライジャは風貌も個性的だし、衝撃的な展開で観客に嫌われる可能性もある役柄だが、世界のダークサイド、“陰”の部分を粛々と演じている様は痛快。

スペンサー・トリート・クラーク

 『アンブレイカブル』『ミスター・ガラス』

 スリラー『隣人は静かに笑う』でデビューし、『グラディエーター』『ダブル・ジョパディー』『ミスティック・リバー』と、少し悲しげで特徴的な風貌で強い印象を残した子役。地球言語たる音楽で世界を一つにしようという交響楽団、シンフォニー・フォー・ザ・ユナイテッド・ネイションズのメンバーとしても活動した。成長してからはTVドラマが中心であまり名前を見かけなかったが、『ミスター・ガラス』で健在ぶりを示した。

シャーレーン・ウッダード

 『アンブレイカブル』『ミスター・ガラス』

 ヴィム・ヴェンダースの『ミリオンダラー・ホテル』、ニコラス・ハイトナーの『クルーシブル』、ジョン・シュレシンジャーの『Eye for an Eye』など、少ない出演作がみな大物監督の映画という珍しい人。TVでも活躍し、『シカゴ・ホープ』や『Frasier』といった高視聴率番組に何度もゲスト出演。『アンブレイカブル』『ミスター・ガラス』でイライジャの母、プライス夫人を人間味豊かに演じる。

ホアキン・フェニックス

 『サイン』『ヴィレッジ』

 若くして亡くなった天才子役リバー・フェニックスの弟。自身も『バックマン家の人々』などで若い内から注目され、ガス・ヴァン・サント監督『誘う女』等で高い評価を受けた。リドリー・スコット監督『グラディエーター』ではアカデミー賞にノミネート。『サイン』では元野球選手の青年を爽やかに好演、一転して『ヴィレッジ』では、寡黙な中に熱い気持ちを秘める村の若者を見事な演技で表現している。

チェリー・ジョーンズ

 『サイン』『ヴィレッジ』

 舞台やTVで活躍する実力派で、95年『女相続人』でトニー賞受賞。ノミネートも数回あり。映画では『モンタナの風に吹かれて』『クレイドル・ウィル・ロック』『パーフェクト・ストーム』『エリン・ブロコビッチ』など。『サイン』では保安官、『ヴィレッジ』では村の女性の一人を演じている。

ブライス・ダラス・ハワード

 『ヴィレッジ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』

 売れっ子監督ロン・ハワードの娘で、いきなり主役に抜擢されて『ヴィレッジ』でデビュー。盲目ながら、愛する人のために禁断の森へ入ってゆく健気なキャラクター造形は、素晴らしいの一言。試写を観た父は、目を真っ赤に泣き晴らしながらシャマランに感謝の意を告げたそう。『レディ・イン・ザ・ウォーター』は、作品自体の評価は低かったが、この世ならぬ存在をはかなげに演じた彼女のナイーヴな演技はとても良かった。

ベティ・バックリー

 『ハプニング』『スプリット』

 ブライアン・デ・パルマ監督『キャリー』でデビュー。ロマン・ポランスキー監督『フランティック』、ウディ・アレン監督『私の中のもうひとりの私』など個性派監督達と仕事をする一方、ブロードウェイ・ミュージカル『キャッツ』ではトニー賞に輝くなど、歌の才能も発揮。CDのリリースも多く、グラミー賞にノミネートされたアルバムも。

 シャマラン作品では、『ハプニング』で農場の老女をエキセントリックに演じた他、『スプリット』では多重人格を研究する博士で準主役級の長時間出演。

ジェームズ・マカヴォイ

 『スプリット』『ミスター・ガラス』

 スコットランド、グラスゴー出身で舞台経験が豊富な上、アメリカや英国のアクセントで芝居をこなす実力派。シャマランとはサンディエゴのコミコンで出会い、『X-MEN』シリーズのプロフェッサーXを演じるために剃髪していた姿を見て、監督は『スプリット』のイメージが湧いたという。他に、『ナルニア国/第1章:ライオンと魔女』『ラストキング・オブ・スコットランド』『つぐない』『フィルス』『ペネロピ』など。

アニヤ・テイラー=ジョイ

 『スプリット』『ミスター・ガラス』

 『ウィッチ』(15)が話題になり、ハリウッド・レポーター誌の“次世代の大物”に選ばれる。ヴァラエティ誌による“映画の申し子”など、各誌も絶賛。翌年のリドリー・スコット製作『モーガン/プロトタイプL-9』、ジョージ・ミラー監督の『マッドマックス:フュリオサ』でタイトルロールを演じる。

ニキ・アムカ=バード

 『オールド』『ノック/終末の訪問者』

 ナイジェリア出身。他に、『ジュピター』『否定と肯定』『ザ・ランドロマット - パナマ文書流出 -』、TVドラマ『生存者たち』『刑事ジョン・ルーサー』『クォーリーと呼ばれた男』など。『NW(原題)』で英国アカデミー賞主演女優賞にノミネート。

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