シュア・シング

The Sure Thing 

1985年、アメリカ (95分)

 監督:ロブ・ライナー

 製作総指揮:ヘンリー・ウィンクラー

 製作:ロジャー・バーンバウム

 共同製作:アンドリュー・シェインマン

 脚本:スティーヴン・L・ブルーム、ジョナサン・ロバーツ

 撮影監督 :ロバート・エルスウィット

 プロダクション・デザイナー :リリー・キルヴァート

 編集 :ロバート・リートン

 音楽 :トム・スコット

 出演:ジョン・キューザック   ダフネ・ズニーガ

    アンソニー・エドワース  ニコレット・シェリダン

    ティム・ロビンス

* ストーリー

 それぞれのクリスマス休暇を西海岸で過ごすため、一緒に大陸横断の旅をするはめになった男女の学生。二人は正反対の性格で初めは反発しあっていたが、旅を続ける内、お互いの良い点も見えてきて…。 

* コメント  

 ライナーの劇場映画第二作は、お調子者の男子学生と生真面目な女子学生が、お互い反発しあいながらも長距離の旅を共にする青春コメディ。前作『スパイナル・タップ』からすればずっと真面目な、映画らしい体裁を持っていて、主役二人の人間関係が意外に繊細に描かれる箇所もあり、見終わった印象の爽やかな作品ではありますが、ライナー自身インタビューで認めているように、まだまだオーソドックスで薄味の演出です。映像や編集も淡々としており、遊び心のある語り口はあまり見られません。

 もっとも、同時代の低予算青春映画の中ではなかなかセンスの良い秀作として、ジョン・ヒューズ作品と共に頭一つ抜けている印象はあります。ライナー作品の登場人物は、ほとんどが大人ばかりか子供ばかりに限定されていて、その中間に位置する若者達の青春群像を描いた作品は珍しいので、その意味では興味深い作品。後に演技派として開花してゆくジョン・キューザックの多彩な芝居は見もので、中年オヤジから彼女を取り返そうと気が触れたフリをする場面は、コミカルながら迫力満点です。

* スタッフ/キャスト

 後のライナー作品の製作をずっと手掛けてゆくプロデューサー、アンドリュー・シェインマンが本作から参加しているのは注目したい所。プロダクション・デザイナーのリリー・キルヴァートもライナーとは何度か組んでいます。撮影のロバート・エルスウィットは、後に『マグノリア』をはじめ、ポール・トーマス・アンダーソン監督とのコンビでアクロバティックなキャメラ・ワークを展開してゆく人ですが、ここでの仕事は至って地味なもので、特に映像的に印象に残る場面がないのは残念。

 キャストも、主演二人は華やかとは言えないキャスティング。ジョン・キューザックは今も個性的な活躍をしていますが、ダフネ・ズニーガは最近あまり見かけませんね。当時は、いつもムスッとしている堅物の女の子というイメージで、結構インパクトがありました。二人がヒッチハイクさせてもらう車を運転するカップルの役で、若き頃のティム・ロビンスが出ています。

 

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