『ア・フュー・グッドメン』の原作者で、脚本も手掛けたアーロン・ソルキンを再び起用し、アメリカ大統領の恋愛模様に焦点を当てたドラマ。『ア・フュー・グッドメン』に匹敵する超豪華キャストを実現し、目もくらむような演技合戦を展開したエキサイティングな作品になっています。 マイケル・ダグラスが演じる、妻を亡くした男やもめとしての大統領は、とても人間臭いキャラクター。ホワイトハウスの側近にもマイケル・J・フォックスやマーティン・シーン、デヴィッド・ペイマーなど、単にゴージャスというに留まらない、魅力的な俳優達を配してありますが、大統領と彼ら、そして一人娘の、暖かくて人間味たっぷりのやり取りをみていると、この主人公の性格的魅力はすぐに納得されます。 個人的には、肝心の恋愛の描写が多少繊細さに欠けるのが気になりますが、ホワイトハウスの全面協力を得て入念にリサーチを行ったとあって、ディティールも真実味に溢れます。大統領以下、スタッフ達の働きぶりも大変に興味深く、それだけでも見応え充分。戯曲作家の手になる脚本はさすがに上質な仕上がりで、スタッフも一流、豪華キャストにライナーの演出とくれば、これは見なきゃ損というものです。「大統領の恋愛ドラマなんて」と敬遠したくなる人もあるでしょうが、人物が魅力的に造形されている上、ストーリーも案外いい話なのでオススメ。 |