ケーブルTV「ディズニ・チャンネル」のために11万6千ドルで製作した実写版短篇。キャストは全員素人の日本人ですが、バートンにとっては初めて生身の人間を演出した映画となりました。主人公二人の父親をおもちゃ職人という設定にアレンジし、画面を日本の玩具「トランスフォーマー」で埋め尽くしたり、クライマックスが魔女とのカンフー対決になるなど、原作のグリム童話から捻りを効かせています。 バートン自身によればカンフーではなくマーシャル・アーツで、日本人のデザイン感覚に憧れと敬意を抱いていたため、日本人キャスト、日本のおもちゃを使ったとの事。本人曰く、この映画がアマチュアっぽいのは素人俳優を使ったせいというより自分の未熟さゆえで、放映時間帯も悪く、大当たりは取らなかったそうです。彼はこの直後も、特に映画監督になりたいとは思っていなかったと語っています。 |