恐怖の館

Something Evil  (CBS Friday Night Movie)

1972年、アメリカ (74分)

         

 監督:スティーヴン・スピルバーグ

 製作:アラン・ジェイ・ファクター

 脚本:ロバート・クローズ

 撮影監督 : ビル・バトラー

 音楽:ウラジーミル・セリンスキー

 出演:サンディ・デニス  ダーレン・マクギャヴィン

    ラルフ・ベラミー  ジェフ・コーリイ

    ジョニー・ウィテッカー  カール・ゴットリーブ

* ストーリー 

 ペンシルヴァニア州の人里離れた一軒家に引っ越してきた家族。この家では奇怪な出来事ばかりが起こり、一家の幼い一人息子は何かに魅入られたようになってゆく。

* コメント    

 プロデューサーのファクターは、『ワン・ステップ・ビヨンド』という斬新なホラー・ファンタジー・シリーズを製作した人で、脚本のロバート・クローズは『燃えよドラゴン』や『死亡遊戯』をはじめ、ブルース・リー関連作やカンフー映画を多数手掛ける異色のライター。彼は『エクソシスト』に先立つこと2年も前に本作の脚本を完成させていましたが、スピルバーグは撮影中にそれを知り、両者が似通っている事に気付きました。そこで登場人物のタイプを敢えて変えたそうです。撮影監督は後に『ジョーズ』でも組むビル・バトラーで、本作では、スピルバーグが「神の光」と呼んで後の作品にも多用した、強いライトで窓を照らし、人物を逆光で撮影する手法が効果的に使用されています。

 俳優は当時のテレビ映画としては破格で、母親役に『バージニア・ウルフなんかこわくない』でアカデミー助演女優賞に輝いたサンディ・デニス、その夫にベテランの性格俳優マクギャヴィン、息子役のウィテッカーは連続ドラマ『ファミリー・アフェア』で知られる子役を起用。後に『ジョーズ』で脚本と出演を兼ねたカール・ゴットリーブも、端役で出演しています。ビデオ発売時の邦題は『ヘキサゴン』。

 

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