最高裁判事候補にまつわる行動派のニュース・レポーターを描いた、テレビシリーズ用パイロット版。人気シリーズ『スパイ大作戦』を降板したばかりの二人、マーティン・ランドーと当時の彼の妻バーバラ・ベインが主演で、これが二人のカムバックになる予定だったが、肝心のシリーズ自体が製作されなかった。 『激突!』と同じく、NBCのワールド・プレミア・ムービーという枠で放映。脚本のレヴィンソンとリンクや、音楽のギル・メレなど、刑事コロンボのシリーズを手掛けるスタッフが参加しているが、同じコロンボでもスピルバーグが監督した『構想の死角』には関わっていない人ばかりなのが面白い所。撮影は後に『ジョーズ』を手掛けるビル・バトラー。本作は、(後年を除けば)スピルバーグ最後のテレビ映画となった。 |